KDDI、VRを活用した津波・地震などの災害対策ツールを提供開始。JRの運転手向け訓練に利用される。

Date
2017.02.16
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編集長
VRで地震津波災害訓練

VRを活用した災害対策支援ツールの提供がKDDIより開始されました。
JR西日本の職員に対して、津波や地震が発生した際の判断力を養う為のトレーニングツールとして活用がされるようです。


KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 田中 孝司) (以下、KDDI) は、2017年2月16日より、「HTC Vive」などを使った「VR (仮想現実) による災害対策訓練ソリューション」の提供を開始。

また、西日本旅客鉄道株式会社 (本社: 大阪府大阪市、代表取締役社長: 来島 達夫) (以下、JR西日本) では、本ソリューションを新宮駅と和歌山市駅を結ぶ紀勢線の津波対策に関わる運転士向けの訓練に2017年4月以降、順次導入するとの事。

本ソリューションは鉄道会社の運転士を対象に、VR機器と実写VR動画コンテンツを活用した津波などの自然災害対策訓練の商用化事例としては日本で初めての取り組みとなるようです。

避難行動の演習コンテンツ動画

地震・津波発生疑似体験動画

電車の運転席からの視点で、津波が目前に迫ってくる様子が体験出来ます。
津波や地震に直面した場合の行動・判断力を養う為の訓練として活用が進むようです。

導入に至った経緯と目的

JR西日本和歌山支社では、南海トラフ巨大地震や、それに伴う津波発生などの万が一の事態に備えるべく、ハード・ソフト両面での様々な対策を進めていたが、紀勢線において南海トラフ地震が発生した場合、総延長の約3分の1にあたる約73kmの区間が津波で浸水し、特に、紀伊半島南岸に位置する白浜~新宮駅間は、地震発生から5分以内に10mを超える津波が襲うという厳しい想定がなされている。
そこで、今回、運転士のさらなる判断力の向上を目指すために、JR西日本とKDDIが共同で開発したVRを活用した災害対策ツールを導入するに至った。

VRコンテンツについて

・運転士の視点を360度動画で撮影
対象区間: 紀勢線の一部区間 (串本駅~新宮駅区間) 約43km

・現時点で最高水準の9Kの高解像度 (VR向け画質) で撮影
リアルな走行感や避難誘導の判断に必要となる標識などを肉眼で確認可能としている。

・コンテンツの構成
[1] 避難行動の演習コンテンツ
[2] 地震・津波発生疑似体験コンテンツ

導入による効果

運転士自身が、常日頃から運転している路線の実際の映像により、想定浸水深の確認、避難誘導に関わる設備の確認や震災発生時の津波が起こる様子を疑似体験できることなどから、運転士の判断力を培うことが可能となり、結果的に列車利用客の安全・安心につながると考えられる。との事。

JR西日本における導入目的

リアルな走行感だけでなく、万が一地震、津波が発生した場合に、運転士が避難誘導などを行う判断基準として、線路上の電柱標識などを肉眼で確認する必要があるため、VR動画素材としては、最高レベルの「9K/60fps」で撮影を行い、実装するための最適なサイズである「6K/60fps」に圧縮しているとの事。
下記の図を参考にしてみると、画質が大きく異なるのが伺える。

VRで地震津波災害訓練

左右の画像で案内板の文字の見やすさは一目瞭然だ。
解像度を極限まで高める事で案内板の文字の視認度を高め、よりリアルに近い訓練が行えるようになっている。

KDDIのVRコンテンツ開発への取り組み

KDDI は通信事業者として、2016 年 3 月より、VR を「スマートフォンの次のコミュニケーション手段」および企業のお客さまへの「ソリューション商材」として捉え、VR コンテンツの開発およびプラットフォームの提案を行ってきました。今後も、さまざまな業種の法人のお客さまのニーズに対し、VR 機材や高品質な VR コンテンツを活用したソリューションの提供を通じ、お客さまの本業に貢献していきます。